非暴力・仏教徒の会

【2008年3月26日「非暴力・仏教徒の会」メッセージ】

殺 す な ! 殺 さ せ る な !

 私たち「非暴力・仏教徒の会」は、賛同いただく市民の皆さんと一緒に、63年間原爆の被害を受けとめてきたヒロシマの大地に樹ち、チベットの人々の安穏を願いながら、平和行進をします。
 チベットは、1949年から軍事侵攻を受け、1951年に中国人民解放軍がラサに進駐して以来、宗教や言論の自由が認められない状態が続いています。1959年3月10日には大規模な民族蜂起が起きました。しかしそれも弾圧され、ダライ・ラマ法王はインドに亡命しました。1950年から1983年の間に、600万人のチベット人のうち120万人が死亡したと言われています。(『チベット白書』日中出版、1989年)
 現在でもダライ・ラマ法王の写真を持っているだけで逮捕され、言葉や文化も奪われているので、毎年2〜3000人の人々が、死を覚悟でヒマラヤの国境を越え、インドに亡命し続けています。亡命者の90%は、チベットの未来を担う子供たちで、それ以外は、一般市民・僧侶・政治犯です。
 1959年3月10日の民族蜂起から49周年の今年の3月10日に、チベットの首都ラサで、ダライ・ラマ法王の非難を紙に書くことを強制する中国政府に対して、400名の僧侶が、それを緩和することを求める平和行進を行っていました。しかし警察によって、50名以上の僧侶が路上で拘束されました。
後日その釈放を求めて集まった人々に向けて、警察と軍は催涙ガスや実弾を発砲しました。これがこの度の、チベットの僧侶や市民の抗議行動の発端です。
 チベットの人たちの抗議行動は隣接する地域にも拡大し、中国当局との衝突により、多数の死傷者が出ています。(3月24日現在、チベット亡命政府は、130名の死亡を確認と発表。)
 今もラサの主要な僧院は、警察と軍隊によって包囲され、僧侶は監禁されています。市内は武装戦車や警察部隊によって封鎖され、ジャーナリストがチベット人居住区に入ることは禁止されています。
 
 お釈迦さまの教えは、「殺さない、殺させない」という教えであり、その実践です。
 私たちは、ダライ・ラマ法王を初めチベットの僧侶・市民が、抑圧された状況を、非暴力によって訴えてこられたことに、大きな尊敬と共感を抱いてきました。今回、チベットの人々が「騒乱」という形で抵抗せざるを得ないようになったのは、いかに中国政府の抑圧が厳しいものであったかを物語っています。
 中国政府が一刻も早くこのような抑圧的な手段を止め、チベットの人々が恐怖から解放されて、真の自由が取りもどせるよう願ってやみません。
 私たち「非暴力・仏教徒の会」は、ここヒロシマの地から、多くの市民の人たちと共に、「チベットの僧侶・市民を、殺すな!殺させるな!」「私たちは、チベットの僧侶・市民の非暴力運動に共感し、支持し続ける」と、中国政府に、そして日本政府および世界へ、声をあげます。
 
*あなたがたは、銃器を持ちながら、なにを脅えているのか。その銃器を使用することを止めなさい。
 *あなたが捕まえている命は、あなたの物ではない。拷問を与えることなく、治療してすぐに解放しなさい。
 *たとえ殺しても、真実を蔽うことはできない。あなたの足もとにある、いのちの尊厳は、必ず顕われるのです。


      2008年3月26日                   「非暴力・仏教徒の会」一同

「すべてのもの者は暴力におびえ、すべてのもの者はし死をおそれる。 お釈迦さまの言葉
おの己がみ身にひきくらべて、ころ殺してはならぬ。ころ殺さしめてはならぬ」 (『ダンマパダ』129)

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